バイクも日焼けします

日焼けでバイクがうける影響とは?

日焼けするのは、人間だけではありません。
バイクもまた、紫外線の影響を継続的に受け続けることによって日焼けします。
日焼けしたからと言って、バイクの性能が劣るということはありません。
しかし、日焼けすることで塗装が色あせてしまったり塗料が劣化しやすくなるため、注意が必要です。

バイクが日焼けすると、まず最初に色あせの症状が起こります。
彩度が高くて鮮やかなカラーのバイクほどこの色あせによる影響を受けやすく、見た目にも日焼けしていると判別しやすいという特徴があります。
しかし、色が鮮やかでないバイクだからと言って安心することはできません。
彩度が低めの塗料でも、色が黄ばんでしまったり、赤焼けと呼ばれる赤みがかった日焼けをしてしまいます。

日焼けでバイクがうける影響は、ボディの塗装だけではありません。
メーターパネルやフロントスクリーンなどのプラスチック素材や、ビニールレザータイプのシートなども日焼けによって品質が劣化します。
これらの症状はすべて、直射日光を継続的に浴びることによって紫外線と熱が化学成分の変色を引き起こすためです。

しかもアクリル強化ABSなどの素材は、耐衝撃性という点ではとても優秀ですが、日焼けすることによって品質が劣化し、割れたり破れたり、劣化して崩れやすくなってしまうという特徴があります。
バイクのシートだと、素材が劣化してわずかな摩擦でも破けてしまうといったトラブルの原因にもなってしまいます。

バイクの日焼けを防止するには

バイクの日焼けを防止するためには、普段バイクを駐輪する場所を見直すことをおすすめします。
1日や2日同じ場所に駐輪したからと言って、それが深刻な日焼けを引き起こすことはないでしょう。
しかし、自宅に駐輪する際にいつも西日が強い場所に同じ向きで止めているとか、シートをかけずに直射日光が当たる場所でバイクを保管している場合、日焼けしやすくなるので注意しなければいけません。

屋外でバイクを駐輪している人は、日焼け防止のためにテント式のミニガレージを使用するという方法がおすすめです。
バイク用テントガレージは日焼け防止のために紫外線をカットしてくれる素材が多く、長期保管などでも安心です。

もしもそうしたテントを設置することが難しく、屋外駐輪しか選択肢がない場合にはバイクショップでコーティングやワックスで日焼け対策をするという方法もあります。
しかし、これらは根本的な日焼け対策にはならないためその点は理解しておいた方が良いでしょう。
どうしても屋外に駐輪するしかない人は、できるだけ直射日光が当たらない場所を選んだり、直射日光が同じ部分ばかりに当たってしまうことがないように駐輪の向きを変えるなど工夫することも得策です。