車間距離には要注意

バイクは車間距離を詰めやすい!

バイクに乗る人がやってしまいがちな違反の1つに、車間距離の詰めすぎと言うものがあります。
自身のブレーキテクニックを信じているのか、無自覚に前の車を煽ってしまっているのかは定かではありませんが、前の車が丘停止した場合にぶつかりそうになるほど車間距離を詰めてしまうバイクが一定数います。
もちろん、車間距離の問題は車同士でも存在します。
しかしバイクの場合は車と異なり、前方に死角が存在しないため、無意識に車間距離を詰めてしまう人が多い傾向があるのです。

自分にそのつもりがなかったとしても、無意識に車間距離を詰めることで、前方を走る車に不快感を与える可能性があります。
近年、車間距離にまつわる煽り運転等のトラブルが多発しているため、敏感になっている方も多いです。
余計なトラブルを避けるためにも、車間距離は意識してあけることが大切です。
適切な車間距離を維持できていないと判断された場合は、50万円以下の罰金、もしくは3年以下の懲役が科せられますので注意しましょう。

最適な車間距離ってどのくらい?

車間距離をしっかり開けるということは道路交通法、第26条によって定められていますが、具体的にどのくらい開ければ良いのかということは法令にも記載されていません。
警視庁のホームページを見てみると、道路の構造や天候、または各種技術の性能等によりケースごとに判断しなければいけないものであるとされています。
道路交通法を見てみると、「目の前を走る車が急停止をした場合でも追突してしまうのを避けられる距離」といったことが記載されています。
これらのことから判断すると、適切な車間距離は、大前提として前の車との衝突を避けることが可能な距離であり、道の状況や天候などによって各個人で判断しながら調整する必要があると言えるでしょう。

ちなみに、バイクが急停止するときの距離の目安は、50キロの速さで走っているときで大体32メートルであると言われています。
もちろんタイヤの状態や車種によっても変わってくるので一概には言えませんが、目安として数字を知っておくことも必要です。

車間距離は思いやりの心も大切

バイクは無意識に車間距離をつめやすい車両ではありますが、急いでいる時などは、意識的に車間距離をつめてしまうこともあるでしょう。
しかし、自分が急いでいるからと言って、前の車がそれに合わせてくれるわけではありません。
安全に走行するためには、それぞれが心に余裕をもって互いに思いやりながら運転することが大切です。
車間距離を詰めすぎて警察のお世話になったり、交通事故を起こしてしまったりしないよう、十分なスペースを空けて運転するように心がけましょう。