早めの合図と目視確認で入るべきスペースを「車の後ろ」に見つける
合流がうまくいかない最大の原因は、どこに入ればいいのか迷ってしまうことにあります。 加速車線に入ったら、まずはすぐにウインカーを出して、本線を走るドライバーに「これから合流します」という意思を早めに伝えることが大切です。
その上で、ミラーだけでなく必ず首を振って直接目で本線の様子を確認します。この時、真横を走る車を見るのではなく、もっと後方から来る車の流れ全体を把握するように意識しましょう。
具体的なコツは、合流するターゲットを「車の前」ではなく「車の後ろ」に定めることです。 無理に加速して車の前に入ろうとすると焦りが生じますが、「あの車の後ろに入ろう」と決めれば、少しアクセルを緩めてやり過ごす余裕が生まれます。
一点を凝視するのではなく、広い視野を持って「車両と車両の間のスペース」を探し、そこに向けて滑り込むイメージを持つことで、合流の難易度はぐっと下がります。
本線合流への恐怖心をなくすために流れと同じ速度まで加速する
タイミングを見極めると同時に行うべきなのが、本線の流れに乗るための十分な「加速」です。 高速道路の合流で恐怖を感じてしまう要因の多くは、本線を走行している車両との「速度差」にあります。
本線の車は時速80キロから100キロ近いスピードで流れていますが、こちらが同じ速度まで加速してしまえば、相手の車は相対的に止まっているように見え、恐怖心は驚くほど小さくなります。
逆に、怖いからといって速度を落としたまま合流しようとすると、後続車との速度差が大きくなり、かえって追突されるリスクが高まってしまいます。 加速車線は、いわば助走をつけるための滑走路です。
遠慮せず、低めのギアを使ってしっかりとアクセルを開け、エンジンの回転数を上げて一気に加速しましょう。 「怖いからゆっくり走る」のではなく、「怖いからこそしっかり加速して流れに乗る」ことが、安全に合流するためのポイントです。
運転中の緊張をほぐして停止せず走り切るための心構え
合流を成功させるためには、技術的なテクニックだけでなく、メンタル面のコントロールも非常に重要です。「怖い、ぶつかるかもしれない」と過度に緊張してしまうと、どうしても体や腕に力が入り、ハンドル操作がぎこちなくなったり、視野が狭くなったりしてしまいます。 加速車線に入ったら、まずは大きく深呼吸をして、肩の力を抜くように意識してください。 ニーグリップで下半身を安定させれば、上半身の余計な力を抜くことができます。
また、絶対に避けたいのが、加速車線の途中で停止してしまうことです。一度止まってしまうと、ゼロからの発進で高速道路の流れに乗るのは、ベテランライダーでも至難の業です。「加速車線を最後まで使い切れば必ず入れる場所はある」と信じて、堂々と走り続けてください。 おどおどせず、キビキビと意思を持って走るバイクに対しては、本線の車も速度を調整したり車線を変更したりして協力してくれることが多いものです。
